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スタッドレスタイヤ 構造 [スタッドレスタイヤ基礎知識]


今回はスタッドレスタイヤの構造についてです。

ところで、なぜ冬の雪道や凍結路は夏タイヤじゃだめななの?

「だって、滑るんだもん」

その通り!!正解です。
では、もう一歩掘り下げましょう。

では、なぜ夏タイヤでは滑るのでしょう?

「・・・・・・」

雪道や凍結路で夏タイヤが滑る理由、それは
「タイヤの下に水の膜ができる」からです。

そもそも、氷の上で滑れるのは「水の膜」ができるから。
実はスケートも、ブレードと氷の間で摩擦が発生し、水ができるから滑るのです。

夏タイヤで雪道や凍結路を走るとタイヤとの圧力で水が発生し
その水が膜となって滑るのです。

「冬以外の季節で雨が降っても夏タイヤが滑らないのはなぜ?」
それは、タイヤの溝が水を排出しているから。
溝以外のタイヤはアスファルトに接しているからです。

冬以外でも雨で夏タイヤが滑るときはあります。
「ハイドロプレーニング現象」というのがそうです。
別名「水膜現象」といいまして、結局それも「水の膜」が滑る原因です。

ハイドロプレーニング現象はスピードの出しすぎなどで起きますが
雪道や凍結路では、それよりもはるかに遅いスピードで滑ります。

ちょっと話が脱線しそうなので元に戻しますが
夏タイヤでは雪道や凍結路では水の排出が足らないのです。
夏タイヤのパターンでは、路面に接する面積が大きいので常に水の膜ができます。
だから、滑るのです。


ではなぜ、スタッドレスタイヤは滑らないのでしょう?
まず、その深い溝やサイプによって雪を噛む効果があること。
そして、それらにより水の排出性が良いのです。

水の排出については、タイヤのゴムにも工夫があって
スポンジ状の素材が開発され、タイヤが水を含むようになっています。
それで、水の膜を極力減らしているのですね。


◆まとめ
スタッドレスタイヤの構造
スタッドレスタイヤはなぜ滑らないか?

深い溝、サイプ、ゴムの質などにより
水を排出し、水の吸収が高いため、水の膜が発生しにくいから。

こんな感じでしょうか。


当ブログ開設にあたりごあいさつ [ごあいさつ]

スタッドレスタイヤは雪の降ったときにしか必用ありません。
だからといって、夏タイヤより安いわけではありません。

メーカーによって「売り込みポイント」も違いますし
当然停止性能や耐久性なども価格によって違ってきます。

ユーザーのスタッドレスタイヤに求める「要求」もバラバラ。
「雪が降った時だけ履ければいい」
「たまにしか履かないけど、雪道ではしっかりグリップするのがいい」
「半年履くけど、ドライ路面を走ることが多いので減りにくいのがいい」
「とにかく安いタイヤを買いたい」
「長持ちするスタッドレスが欲しい」
などなど、要求はバラバラなんです。

正直言って、市街地で通勤にしか車を使わないのであれば
どの銘柄を選んでも問題ないかと思います。

ですが、スキーに行ったり、深夜を走ることが多いときなど
「坂道を走る」「凍結路を走る」という過酷な条件を含む場合は
ただ単に「安いから」で選んでしまうと危険です。

じゃあ、何を基準に選べばいいの?

このブログで、スタッドレスタイヤ選びで迷っているあなたに
その辺りの迷いを振りきるヒントを伝えていければいいなと思います。

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